こんなにも妊娠しないものだと危機感を持った私たちは、不妊治療について知るために、関連書籍を片っ端から読み漁りました。

でも、今思うとこのことは少しだけ後悔しています。

不妊治療とは、「レディースクリニック」でも「ウイメンズクリニック」でも「病院の婦人科」でも、幾通りか呼び方がありますが、診療している病院で受けるものです。

不妊治療の詳しい情報を知るための情報収集のために、私たち夫婦は数週間かけましたが、何よりも先に病院選びに着手すべきだったと思っています。

不妊治療の詳細は、不妊治療を続ける過程で、自ずと入ってきますので、病院探しと同時並行で問題ないと思います。

不妊治療の病院選びの5つのポイント

結果的に、私たちは不妊治療を通じて、3つのレディースクリニックに通院することになります。

言い方を変えると、最初の2つのクリニックは途中で通うのを辞めたとも言えるでしょう。

その経験をもとに、私が考える不妊治療クリニック選びのポイントを5つほど書いてみたいと思います。

ドクターの説明が具体的で説得力があるかどうか

不妊治療を体験して、私たちが一番感じたことは、とにかくわからないことが多すぎるということ。

それは私たちが不妊治療についての知識が乏しいからというだけでなく、そもそも不妊治療の世界が、お医者さんでも答えがわからない「おそらく~ではないか」という推量の世界が多くを占めているということを意味しています。

そうであるならば、お医者さんの言葉に説得力がないと信頼関係なんて築けるはずがありません。

例え可能性の話なのだとしても、「たぶん、・・・だと思います」だけでなく、そう考えうる理由ぐらい私たちがわかるように教示して欲しいです。

大事なことは、ドクターの提案や説明が具体的で説得力があり、このクリニックで治療を続けてみようと信頼関係を築けるクリニックかどうかだと、複数のクリニックで不妊治療受診を経た経験から、私自身はそのように実感しています。

患者の要望だけで治療方針を決める病院

一見すると、患者の要望に従って不妊治療方針を決める病院は、患者想いの良い病院と思われがちです。

ですが、はじめて不妊治療を受ける私たちのような立場の人間から言わせてもらうと、「出来るだけ早く子供を授かりたい」という思いはあるものの、今の自分がどのような選択肢を選ぶべきかもわからない状態な方がほとんどだと思います。

実際に、私たちが最初にお世話になったレディースクリニックは、不妊治療についてのスタンスがなく、こちらの要望に従って治療を提供するタイプのところでした。

人当たりが良い、感じのいいドクターでしたが、不妊治療についてど素人で、年齢的に切羽詰まっている患者の立場からすると、病院側からの提案がなく、こちらの要望通りの治療を行うことから自信がないように感じられ、結果として不安と不信感だけが募ってしまいました。

「タイミング法から人工授精にいつ切り替えるか」
「人工授精から体外受精にいつ切り替えるか」

もちろん、最終的な決断を下すのは、私たち患者側であることは間違いないです。

ですが、その決断を下す判断材料を病院側が提示してくれないことには、患者側はどうやって妊活を進めていいのかわからず途方に暮れてしまうことになってしまいます。

「患者の妊活に対する要望をヒアリングししっかりと理解した上で、患者の年齢や妊活歴を考慮し、これまでの経験に基づき最適な提案をしてくれる」

そんな、レディースクリニックが不妊治療を受けるには最適だと実感しています。

アクセスの便が良いところを選ぶ

不妊治療クリニックを決めるうえで、「アクセスの便」もかなり重要な要因を占めます。

というのも、不妊治療を本格的に行うとちょくちょく足を病院に運ぶことになりますし、予約制ではなく来た順で診療を受けられるクリニックも多いからです。

でも、そう思う一番の理由は「家から遠すぎると、妊娠後ツワリが酷い時に通うのがシンドイから」です。

妻の葉子の場合、ツワリがかなり酷かったので、家から1時間近くにある不妊治療クリニックに這うように通院(私が車を持っていないため電車やバスを乗り換えて)しており、傍で見ていてかわいそうに思いました。

もちろん自分の一番気に入った不妊治療クリニックに通うのが優先順位は高いですが、通院に時間がかかりすぎる病院だと、そのようなリスクがあることを頭の片隅にでも入れておくと良いと思います。

個人情報に対するスタンスで病院を選ぶ

不妊治療、とりわけ体外受精はデリケートなテーマです。

もちろん本人が何も気にしないのであれば、当人自身がオープンにするのは自由です。

ただ大多数の方は、体外受精をしていることをむやみに第三者に知られたくないと思います。

そのため、不妊治療に携わる病院は、患者の個人情報、プライバシーの秘匿を厳守する必要があるのです。

でも、これが徹底されていないだらしないクリニックがあるのも事実です。

これは私たちがとても嫌な思いをしたことなのですが、とある不妊治療クリニックに通院していた時、受付にいたデリカシーのなさそうな看護師が、妻の葉子の名前をフルネームで呼んだ後に、待合室中に響き渡るほど大声で「人工授精のこと体外受精のこと夫婦生活のこと」などを、横柄な態度で聞いてきました。

そのようなデリケートな内容を、他の患者の前で聞くような、公開処刑をすることに、なんの躊躇を持たないようなクリニックは信頼関係など築けるわけもありませんので、通院初日で切っていいと思います。

不妊治療の実績が豊富なクリニックを選ぶ

正直「不妊治療に対応している病院」ということであれば、数え切れないほど多くの病院があります。

それは、「タイミング法のアドバイス」も「人工授精」も「体外受精」も「顕微授精」も全て不妊治療の範疇に入るため、「不妊治療」と冠していても、その一部しか積極的には行っていない病院も中には多く存在するからです。

自分が体外受精のプロフェッショナルの施術を受けたいのに、体外受精に対して消極的な病院に行っても、満足のいく施術を受けられない可能性が高いですよね。

そのため、自分が受ける可能性がある施術に関して、ちゃんと治療実績がある病院の中から、立地的に通える病院に選ぶというのが理想かなと思っています。

以上、不妊治療の病院選びのポイントについて書いてみました。

これから不妊治療の体験記を本格的に書いていくにあたり、私が病院選びについて感じたこと、大事にしたことをまとめましたので、レディースクリニックを選ぶ際の参考にしてもらえたらと思います。