「タイミング法」や「人工授精」の治療を数回受け、私たち夫婦は悩んでいました。

30代も後半に差し掛かってくると、不妊治療は時間との戦いになってくる側面は否めません。

妊娠する確率で言えば、年を重ねた分今年よりも来年の方が可能性は低くなるはずです。

そう考えると、いつまで人工授精を続けるべきか、つまりどのタイミングで体外受精に切り替えるかが、いつしか私たち夫婦の最大の悩みとなっていました。

妻もそうだと思いますが、私もこのころが一番焦っていて思考が空回りしていたころだと記憶しています。

そんなある日、通っている不妊治療の院長先生とお話しできる機会があったので、仕事帰りに病院に立ち寄ることにしました。

不妊原因の特定よりも大事なこと

実は、私は院長先生とお会いするのはこの時が初めてでした。

院長先生のお話の中で一番印象に残った言葉。

それは「不妊の原因がどこにあるのか。正確なところは私たちにもわからないんです。」という一言。

「・・・えっ!不妊治療のエキスパートなんだから、検査結果を見れば不妊の原因なんてわかるんじゃないの??」

一瞬びっくりしたのですが、院長先生の次の言葉で私の不安は一瞬で解消することになりました。

院長先生の言葉を簡潔にまとめると

  • ある程度の不妊の原因はわかるがその特定にはかなりの時間を要する
  • 不妊の原因がわかることと早く着床(妊娠)することとは別問題である
  • 不妊の要因はブラックボックスとして考え、そこをすっ飛ばすのが体外受精である

ということで、極論すると「早く妊娠したいのであれば、全てをすっ飛ばして体外受精するのが一番の近道だよ」と言っているように、受け取れました。

確かに、私たちが不妊治療を受けているのは、不妊の原因を解消するためなどではなく、子供を早く授かりたいからに他なりません。